Stitch Fix
アルゴリズムで支援する個別スタイリング
Stitch Fix、アルゴリズムを軸にスタイリング事業を構築後、利用顧客数は2021年のピークから45%減少
課題
2011年創業のStitch Fixは、顧客向けに選んだ衣類を箱で送り、顧客が気に入ったものを購入するサービスを提供する。この事業では、返品無料の費用を吸収できるコストで、適切な倉庫と在庫から各顧客が買う商品を選ぶ必要がある。
取り組み
同社は顧客ごとの商品順位付け、顧客とスタイリストの組み合わせ、注文の倉庫への割り当て、在庫の仕入れ計画、新たな衣服デザインの提案を行う独自アルゴリズムを開発した。各箱の商品を最終的に選ぶのは人間のスタイリストである。2022年に利用顧客数が減少に転じた後、同社は2022年と2023年に人員を削減し、配送拠点二カ所を閉鎖して英国から撤退した。2024年にはスタイリスト全員をパートタイム勤務に移し、デザイン向け生成AIツールとAIスタイルアシスタント向けの生成AIツールを追加した。
主な数値
示唆
事業縮小後もアルゴリズムは中核であり続けた。開示資料は顧客の獲得・維持ができなかったことを原因とし、推奨技術を原因には挙げていない。2026年度には売上高が増加に転じたが、顧客数は減少を続けた。
分類
- 規模
- 中堅・成長企業
- 業種
- 小売・EC
- イノベーションの類型
- ビジネスモデル・イノベーション
- 導入形態
- 自社開発
- 目的
- 売上・顧客体験
- 根拠
- 企業自身の発表
出典
出典の要約
Stitch Fixは、2022年7月の利用顧客数が前年の約417万人から8.9%減の約380万人となり、売上高が1.4%減の21億ドルだったと報告した。購入予測、需要予測、在庫最適化、衣服デザイン支援を行う独自アルゴリズムを説明している。2022年6月の再編で固定給職の15%を削減したことも記載した。
Stitch Fixは、2026年8月1日の利用顧客数が前年の231万人に対し約228万人だったと報告した。顧客を獲得・維持できず、2023年度以降、顧客数が前年比で減少していると説明した。売上高は直前の二年間に5.3%、16.0%減少した後、2026年度に6.4%増えた。2022年と2023年の人員削減、英国撤退、配送拠点の閉鎖、2024年のスタイリスト全員のパートタイム化も挙げている。
CNBCは、パンデミック後に顧客離れが進み、Stitch Fixの企業評価額が110億ドルから6億ドル未満に低下した経緯と、2023年就任のマット・ベアCEOが小幅な増収に戻した経緯を報じた。ベアによると、英国撤退、配送拠点二カ所の閉鎖、人員削減で年間一般管理費を1億ドル超削減した。デザインとスタイリング向けの新たな生成AIツールや、利用顧客基盤が縮小を続けるなかでのアナリストの懐疑的な見方も伝えている。
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